「脳損傷による道具使用障害の臨床的理解」

講師:花田恵介先生 (村田病院 作業療法士)

場所:伊丹恒生脳神経外科病院 リハビリテーション室

日程:12月8日(金) 19:00~20:30

参加費:1000円

参加締め切り:12月1日(金) 17:00まで

日本作業療法士協会会員の方には生涯教育ポイントが付きます。

 

脳損傷を負った患者さんは、様々な道具使用に障害を来します。その原因は運動麻痺や感覚障害といった要素的な(低次な)運動障害に加えて、高次脳機能の障害によるものもあります。道具使用に関わる高次脳機能障害は一般的に「観念失行」や「観念運動失行」と呼ばれてきました。これらの失行症は100年以上前に提唱され、現在でも標準的に使用されています。この失行の定義は、臨床で活用すると評価・治療の決定をスピーディに行えるという素晴らしい利点もありますが、症状を「○○失行」に当てはめて安心してしまい、目の前の症状を深堀りしなくなる、という危うさもあります。そうすると、問題のある動作の反復練習という安易な介入プログラムになってしまいます。

 

 物品操作に関して言えば、物品を認識して使用するまでに何段階かのプロセスを踏みます。プロセスのどの段階でつまづきが起こっているのか、なぜ起こっているのか、を評価できれば、自ずと介入もピンポイントに効率的になります。これらの評価を行えるようになるには、脳の各局在の役割と、局在間の情報をやりとりするネットワークの知識が必要です。また、「この手の動きは何かおかしい…」と気づける視点も重要になります。

 

 今回の講義では、脳の局在とネットワークについての知識と、それを基に道具使用の障害をどのように分析していけばいいのか、神経心理学的な視点から実践や気づきに繋がる内容を花田恵介先生(村田病院・作業療法士)にご講義頂きます。